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2020/06/16 神港園サニーライフ白川

ご長寿知恵袋④

「今何が出来るのか」と模索しながら当連載「ご長寿知恵袋」は開始しました。

「困難に対峙してきた経験」を伝えてもらいコロナ禍の今現在に活かせないかと...。

それでは今回のインタビュー開始です!!

 

「戦時中、戦後の思い出」 Sさん

 

娘盛りやったけど言葉では言えんし体験せんと分からんね。

あの頃は食べ物が無い、配給だけじゃとても足りんから勉強せんと畑作り。

ヤミは高くてよう買えん。

終戦後もしばらくそのままの状態が続いたよ。

そやけどある時パンが支給されてねえ、

ささやかなもんやけどその時はほんまに嬉しかったよ。

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配給...戦時中及び戦後、日用品・食料ほぼ全て引換券が必要だったそうです。

ヤミ...非正規での販売。料金も割高。

現在の三宮センター街から元町まで(高架下)

日本最大級の闇市(ヤミイチ)があったそうです。

  

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おわりに

阪神淡路大震災の際にも「終戦後の様だ」と言われた凄まじい被害がありました。

当時中学一年生だった筆者は「家族も家も無事」で、その一端しか体感出来ませんでした。

が、唯一「貴重な体験」と思えたのが「復興のパワーを感じられた事」です。

「悲しみを忘れずに立ち上がろうとする」あの雰囲気は忘れられません。

一筋縄では行かない「復興への道」。

けれども「悲しみを嬉しい事で塗り替えていく」先輩方の強さは

我々にも引き継がれているのではないでしょうか...。

 

 

今回の金言:

「大変な事も小さな嬉しさを積み重ねていくと

なんとかなった。」